【西武】外崎修汰、右手首骨折で今季絶望 稼頭央監督「攻守の要を欠くのは痛い」―チームとファンに広がる衝撃

埼玉西武ライオンズの内野手・外崎修汰(32)が、9月21日の楽天戦(ベルーナドーム)で右手首付近に死球を受け、**「右尺骨遠位端骨折」**と診断された。全治は2〜3か月の見込みで、今シーズンの残り試合はもちろん、クライマックスシリーズ(CS)出場も絶望的となった。攻守にわたりチームを支えてきた主力の突然の離脱は、ライオンズにとって大きな痛手となる。

試合中のアクシデント

事態が起きたのは5回裏。カウント1-2から楽天・早川隆久投手の内角直球が外崎の右手首を直撃。外崎は苦悶の表情を浮かべ、バットを放り出したままうずくまった。トレーナーに付き添われベンチに下がったが、その後プレーに戻ることはできなかった。

試合後、さいたま市内の病院で精密検査を受け、右尺骨遠位端骨折と診断。出場選手登録を抹消されることが発表された。

チームに広がる動揺

松井稼頭央監督は試合後、「攻守の要であり、精神的支柱でもある選手。CS争いの大事な局面での離脱は痛い。だが、チーム全員で乗り越えるしかない」とコメント。

チームメイトの源田壮亮も「修汰がいないのは正直つらい。でも、彼の分まで自分たちが必死に戦うしかない」と話し、ナインの間にも危機感と結束が生まれている。

外崎修汰の今季成績と存在感

外崎は今季ここまで115試合に出場し、打率.234、5本塁打、34打点を記録。数字だけを見れば平凡に映るかもしれないが、走塁・守備・打撃すべてにおいて隙のないプレースタイルは、ライオンズに欠かせない。

特に守備面では、二塁を中心に遊撃・三塁・外野もこなすユーティリティ性が大きな武器。松井監督もたびたび「外崎がいるからこそ戦術の幅が広がる」と評価してきた。

さらにムードメーカーとしても知られ、試合前後のベンチやロッカールームでの存在感は計り知れない。今回の離脱は数字以上にチームへの影響が大きいと見られる。

「尺骨遠位端骨折」とは?

医学的にいう「尺骨遠位端骨折」は、前腕の小指側にある尺骨が手首に近い部分で折れる骨折。野球選手にとっては、バットを握る力や送球動作に直結する部位であり、復帰には時間を要する。

通常であれば全治2〜3か月。シーズン中の復帰は不可能で、来春キャンプに間に合うかどうかが焦点となる。手術の有無によっても復帰スケジュールは変わるため、球団は今後の治療方針を慎重に見極めることになる。

ファンに広がる衝撃と声援

SNS上では「外崎がいないライオンズは考えられない」「早く戻ってきてほしい」「CSでの雄姿を見たかった」という声が相次いでいる。特に青森出身のファンからは「東北の星がまた輝く日を待っている」と温かいメッセージが寄せられている。

球団公式アカウントにも多数の励ましが届いており、チームだけでなくファンにとっても外崎の存在の大きさを改めて感じさせる出来事となった。

今後の西武と代役候補

外崎の離脱により、セカンドは佐藤龍世や渡部健人の起用が増えるとみられる。若手の台頭はチームに新たな可能性をもたらす一方、経験豊富な外崎の代わりを完全に務めることは容易ではない。

西武は現在、CS進出をかけて激しい戦いを繰り広げている。外崎不在という逆境の中で、松井監督がどのような采配を振るうのか注目される。

まとめ

ライオンズファンにとってショッキングなニュースとなった外崎修汰の骨折。攻守にわたりチームを支えてきたユーティリティプレーヤーの離脱は、単なる戦力ダウン以上の意味を持つ。

「修汰の分まで戦う」――ナインの言葉通り、外崎がいなくてもチームが結束しCSに挑めるかどうか。ライオンズの2025年シーズンは、まさに正念場を迎えている。

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