世界バレー2025 日本女子、死闘の末オランダ撃破!

15年ぶりのベスト4進出、歓喜の瞬間

世界バレー女子2025準々決勝――。

9月3日、満員の観客が見守るなか、日本代表はヨーロッパの強豪オランダと激突。試合はフルセットに及ぶ大激戦となり、最終スコア 3-2(20-25, 25-20, 22-25, 25-22, 15-12) で日本が勝利。

チームは 2008年以来15年ぶりとなる準決勝進出を決め、悲願のメダル獲得に大きく前進した。

苦しんだ序盤、第2セットで見せた反撃

第1セットはオランダの高さとサーブに押され20-25。

それでも第2セット、セッター関菜々巳が繰り出す多彩なトスと連続サービスエースで流れを変える。和田由紀子が左右に打ち分けた強打、佐藤淑乃のレシーブがリズムを作り、25-20で取り返した。会場は一気に日本コールに包まれる。

再び試される精神力

第3セットは22-25で惜敗。だが日本は崩れない。キャプテン石川真佑が冷静にチームを鼓舞し、選手たちは「絶対に諦めない」という気迫をプレーに乗せた。

宮部のサーブが流れを変えた第4セット

第4セット、宮部愛芽世が豪快なジャンプサーブでオランダを崩す。和田の決定打、佐藤の粘り強いレシーブも冴え、25-22で勝利。勝負の行方は最終第5セットに持ち込まれた。

運命の第5セット、歓喜の瞬間

ファイナルセットは一進一退。12-12で迎えた緊迫の場面、和田のクロススパイクがコートを突き刺し、続くブロックポイントで一気にマッチポイント。最後は石川のスパイクが決まり、15-12。

コートに倒れ込み、涙と笑顔で抱き合う選手たち。観客席では日本の旗が大きく揺れ、会場全体が歓喜の渦に包まれた。

歴史をつなぐ勝利

試合後、中田久美監督は声を震わせながら語った。

「選手たちは最後の1点まで戦い抜いてくれた。15年ぶりの4強は通過点。ここからが本当の勝負です」

キャプテン石川も「みんなで勝ち取った勝利。次も日本らしいバレーで挑みたい」と決意を口にした。

次戦へ――挑戦は続く

準決勝の相手は、世界ランク上位を誇るアメリカかトルコ。どちらが来ても簡単にはいかない。

だが、今回の死闘を乗り越えた日本には、確かな自信と結束力がある。

メダル獲得、そして頂点への挑戦――日本の物語はまだ続く。

試合概要

  • 日時:2025年9月3日(水)
  • 会場:世界バレー女子 準々決勝
  • 結果:日本 3-2 オランダ
  • セット詳細:20-25, 25-20, 22-25, 25-22, 15-12
  • 進出:15年ぶりベスト4
  • 次戦:9月6日(土)準決勝(アメリカ vs トルコの勝者と対戦)

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